モデラMDX-15
過酷な任務を課せられたモデラMDX-15
モデラMDX-15は、設計データを立体に出力する切削機です。
デザインしたイメージをその場でリアルなカタチにする機械で、エンベデッド&メカトロニクス事業部長(1979年生まれ)の愛機です。
この機械はデザイン・設計をサポートするモデリングマシンとして開発され、開発中の商品のデザインや性能を確認するための試作品を短期間で作ること(ラピッドプロトタイピング)ができます。
しかし、ラボにあるこのモデラMDX-15は、正確には「モデラMDX-15改」です!
というのも、事業部長(1979年生まれ)の”何でも改造スキル” により、このマシンもパワーアップされていて、本来切削できないモノまで加工可能となっているのです。
それは、ある夏の日のできごとでした…
ある日、会社の近くでやっていたお祭りで、事業部長はかたぬき屋を発見しました。
“小さいころよくやったけど、成功したためしがないな。…むむっ”
ということで、現在持ちうる技術を駆使してリベンジすることに。
「かた屋」のおじさんに最高難易度の「かた」をリクエスト。
1枚100円で、成功報酬は1500円です。
そっと「かた」をポケットに忍ばせ、ラボへと戻る事業部長。
ラボの扉を厳重にロックし、ハイテクかたぬきの開始です。
まずは「かた」をボンドで固定し、これをモデラMDX-15改にセットします。
このマシンはヘッドを変えると3Dスキャナにもなる優れものです。
写真のように針による接触式のスキャンを行います。
そして約40分後…
無事スキャンできました。
これをもとにツールパス(刃先がたどる道筋)を作成し、モデラMDX-15改に切削ユニットを取り付けます。
かなり慎重に切削する設定にしています。
準備も整い、いざかたぬき開始!
ちなみに事業部長によって手を加えられたこのマシンは、通常の6500rpmを大幅に上回る30000rpmまで回転数を上げることができます! 今回は約20000rpmで運転中。
そして約30分の切削を終えできたのがこれです!!
リベンジ成功!!
事業部長の手にかかれば最高難易度のかたぬきもこの通り!
満面の笑みで再び祭り会場へと向かう事業部長。
……しかし、そこは大人な事業部長、少し考え引き返してきました。(祭りが終わっていただけという噂も…)
こうして過酷な任務を無事終えたモデラMDX-15改にはしばしの休息が与えられ、「かた」は観賞用として保存することになりました。
ちなみにかたぬき以外の製作物としましては
- 製本機用歯車・スライダーなどの部品
- 防水機能付3G_RFIDリーダーのケース
- 自社開発中システム用アルミ製インターフェースボード
- 電動アシスト付手動コーヒーミル(個人用)
など様々な製品開発の場で活躍しています。
今日も過酷なミッションをこつこつとこなす「モデラMDX-15」なのでした。
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