
イベント入退場管理システム(全天候対応、1万人対応型)
野外会場の1万人を把握するシステム。
野外イベント会場で、誰が・いつ・どのエリアにいるのか、ほぼリアルタイムで分かるようなシステム、「入退場管理システム」を開発しご提供しました。
これは、2013年の夏に公益財団法人ボーイスカウト日本連盟様が主催されました『第16回日本ジャンボリー/第30回アジア太平洋地域スカウトジャンボリー』で、約1万人の参加者様の安全を守り、かつ運営の効率化を図りたいとのご要望を受け開発したものです。
当社のシステム開発事業部とエンベデット事業部がタッグを組んで実現しました。
システムの概要
イベント参加者と運営側スタッフに「非接触型ICカード」を配付・ご携帯いただき、各エリアのゲートや食事テントなどにICカードの情報を読み取る機械、全天候型「3G_RFIDリーダー」を配置しました。
食事テントにも「3G_RFIDリーダー」を配置した理由は、体質や宗教上の理由から食べられない食材などをイベントの参加申し込みの時に登録しておくと、ICカードの情報と連動して配膳スタッフに対し注意喚起をする仕組みになっているためです。
運営側の機能としては、スタッフや参加者の現在地情報を確認したり、各イベント会場のリアルタイムの入場者数や、様々な統計情報、レポートの作成などができます。また、すべてWEBシステムとなっていますので、システムの利用権限のある方はどこからでも利用できる仕組みです。
全天候型「3G_RFIDリーダー」は、最大2.5㎞ある広大な野外会場で各所で長時間の独立可動を実現するためには高レベルの低消費電力化が必要だったため、ワンチップマイコンをベースに独自プロトコルスタック開発(TCP)など全てゼロからの設計・開発を行っています。
ソフトウェア側の機能概要一覧
- 参加者登録機能(オンプレミス、オンラインシステム)
- 参加者の所在エリア、行動履歴などを把握するトレース機能
- 各情報のアウトプット機能
ハードウェア側の機能概要一覧
- 全天候稼働
- 24時間4週間連続独立稼働(2013年版の倍)
- ICカード情報読み取り機能
- 情報蓄積機能
- 単1電池稼働
- 情報アップロード機能(3G回線通信)
- 情報アップロード周期変更機能(2015年版追加機能)
- 遠隔電源ON/OFF機能(2015年版追加機能)
- 自己診断機能(2015年版追加機能)
- 合計235台製造・設置
使用した主なスキル
- Java EE
- Windows Server 2012
- 回路設計
- 基板設計
- C言語
- 独自プロトコルスタック開発(TCP)
- RFID
- 3G通信
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エンベデッド&メカトロニクス事業部では、自治体・学校・中小企業・各種団体など、分野を問わず様々なモノづくりのご相談に乗っております。
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クライアント | 公益財団法人ボーイスカウト日本連盟様 |
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サービス提供時期 | 2013年 |
業種 | 団体等 |